秋田公立美工短大の卒業・修了制作展


秋田市にぎわい交流館で、144人が672点を出品

秋田公立美工短大の卒業・修了制作展

 秋田公立美術工芸短期大学の卒業・修了制作展が12日から、秋田市にぎわい交流館AU(あう)で開かれている(16日まで)。工芸美術学科と産業デザイン学科の144人が672点を出品した。

 染織・織コースの山本利絵さんの「今宵、暁に黄昏れる」は数色の毛糸で高さ3㍍ほどの円筒を表現、あたかも水が流れ落ちるような仕上がり。優秀賞受賞(漆工芸コース)の西澤里美さんは直径約30㌢の大きなボウルに漆を施した。奥田千晶さんの「海月(くらげ)灯」はひときわ目を引いた。

 一方、産業デザイン学科はグラフィック、ウェブ、パッケージデザインなどでは、地元との関わりをテーマにした作品も目立ち、動物園の案内標識やショッピング通りの植栽提案なども。雪国らしく、直径6・5㍍、高さ3㍍のドーム状家屋群によって雪下ろし対策と遊び場を確保した作品もある。岩手県出身の菊池澄香さんは、洋服や和服をめくると一カ月の暦が表れるカレンダーを制作。「色合いや服装は季語やイベントから選びました。いろいろな人に『面白い』と言ってもらえるのでありがたいです」と話した。