小野田寛郎さん、靖国神社でお別れ会を営む
「小野田自然塾」関係者ら約120人が集い
フィリピン・ルバング島に戦中戦後の30年間潜伏した元陸軍少尉で、1月に91歳で死去した小野田寛郎さんのお別れ会が12日、東京都千代田区の靖国神社啓照館で営まれた。会場には遺族や小野田さんが理事長を務めた「小野田自然塾」関係者ら約120人が集い、別れを惜しんだ。
小野田自然塾理事の徳宿恭男さん(76)は「どんな困難にも決して屈しない不撓(ふとう)不屈の精神を持つ一方、子供や弱い者には大変優しい人だった。世界に2人といない人を失った」と時折声を震わせながらあいさつした。
会場はその後、一般参列者にも開放され、100人以上が遺影の前で手を合わせた。