警視庁、第2の「DJポリス」を目指せ


警備広報競技会を初公開、真剣な表情で競技に挑む

警視庁、第2の「DJポリス」を目指せ

警視庁の警備広報競技会で、映像を見て即興でアナウンスする男性警察官=7日午後、警視庁

 デモや花火大会など警備現場でのアナウンス技量を競う警視庁の警備広報競技会が7日行われ、報道陣に初めて公開された。昨年6月、サッカー日本代表のワールドカップ予選通過に沸く東京・渋谷の若者をユーモラスな話術でさばき「DJポリス」と呼ばれた男性警察官は昨年の優勝者。参加者はDJに続けと真剣な表情で競技に挑んだ。

 競技はスクリーンに出る年末カウントダウンやデモ行進の映像を見て、即興でアナウンスする形式。新年ムードを壊さないよう状況に応じて口調を変えたり、目まぐるしく展開するデモ隊と反対派とのトラブルに的確に警告したりといった技術が求められる。

 女性警察官の部の優勝者は渋谷でDJポリスと一緒に警備に当たり表彰された女性巡査長(29)。「まだ未熟。一層技術を磨きたい」と抱負を語った。総合優勝の男性巡査部長(35)もDJと同じ第9機動隊所属。「注目されてプレッシャーもあったが、訓練成果が発揮できた」と笑顔を見せた。

 平井興宣警備部長は「警視庁の警備広報は1964年の東京五輪のころ確立した。次の東京五輪では進化した技術を示さないといけない」と訓示した。