首都圏大地震を想定し訓練、岸田首相が消火


横浜市で合同防災訓練、首相「災害対策に万全期す」

首都圏大地震を想定し訓練、岸田首相が消火

9都県市合同防災訓練で消火器の操作を体験する岸田文雄首相(中央)ら。左は横浜市の山中竹春市長、右は神奈川県の黒岩祐治知事=7日午前、横浜市西区

 大規模地震を想定した首都圏9都県市による合同防災訓練が7日、横浜市内で行われた。岸田文雄首相が被災者の救助訓練や避難所の新型コロナウイルス感染対策を視察し、「さまざまな災害に備え、対策に万全を期す」と述べた。訓練は、午前10時に相模湾近海を震源とするマグニチュード8・1の地震が発生し、同市内で最大震度7を観測したと想定。首相は、自衛隊などによる救助訓練や建物火災の消火活動を視察したほか、消火器の使い方を体験したり、避難所用の段ボールベッドの強度を確かめたりした。

 首相は閉会式で、「首都直下地震や南海トラフ地震をはじめ、さまざまな災害への備えをより一層着実に講じていかなければならない」と強調。その上で、「大切なことは国民一人ひとりが平素から備えをしっかり整えておくことだ」と語った。視察には二之湯智防災担当相や金子恭之総務相らも同行した。