豪の行方不明女児、18日ぶりに無事に保護


鍵の掛かった住宅で発見、キャンプ場から連れ去りか

豪の行方不明女児、18日ぶりに無事に保護

3日、無事保護された後、病院で元気な様子を見せるクレオ・スミスちゃん=西オーストラリア州警察提供(AFP時事)

 豪西部の西オーストラリア州警察は3日、家族と訪れたキャンプ場で10月中旬から行方不明となっていたクレオ・スミスちゃん(4)を無事に保護したと発表した。国内では捜索の様子などが連日のように報じられていたが、18日ぶりに女児の無事が確認されたことで国民は朗報に胸をなで下ろしている。

 警察によると、11月3日未明にクレオちゃんの自宅がある同州北西部カーナーボンで、鍵の掛かった住宅に警官らが突入し、部屋の中にいるクレオちゃんを発見した。警官がクレオちゃんを抱き上げて「お名前は何ですか」と聞くと「私の名前はクレオです」と答えたという。

 自宅から約70キロ離れたキャンプ場を4人で訪れたクレオちゃんは10月16日未明に母親がテント内で確認したのを最後に、行方が分からなくなっていた。現場は人里離れた場所で目撃情報が少なく、州政府は100万豪ドル(約8500万円)の懸賞金を用意し、情報提供を呼び掛けていた。

 警察はクレオちゃんが連れ去られたとみている。既にカーナーボン在住の男の身柄を拘束して、事情を聴いている。(シドニー時事)