「検疫探知犬」が成田空港に初登場
ビーグル犬「ギャリー」がキャンペーンに参加
法令に違反する人や物の流入を「水際」で食い止める手続きをもっと知ってもらおうと、成田空港に駐在する税関、入管、検疫の各機関が10日、合同でキャンペーンを行った。動物検疫所の「検疫探知犬」が初めて登場。国内への持ち込みが禁止されている肉や果物を嗅ぎ分けるデモンストレーションに参加した。
検疫探知犬は、鳥インフルエンザが世界的な広がりを見せた2005年に初めて導入。現在は成田と羽田、中部、関西、福岡の5空港で、計10頭が活躍している。
当初は判別できるのは肉類だけだったが、成田で昨年2月に導入された「2代目」からは、かんきつ類などの果物も嗅ぎ分けられるよう訓練された。
この日参加したのは、1歳6カ月の雄のビーグル犬「ギャリー」。多くの人の前で行うのは初めてとあって、当初は戸惑っていたが、最後は女性がバッグの中に忍ばせた肉とリンゴを嗅ぎ当てた。
動物検疫所成田支所によると、現在、肉や肉の加工品は全て購入時の証明書がないと国内に持ち込めない。かつては土産物として人気のあった干し肉なども同様で、注意が必要という。