「プレーで被災地を明るくしたい」


Jリーグ仙台の選手ら、慰霊碑を訪れ祈りをささげる

「プレーで被災地を明るくしたい」

仙台市荒浜の慰霊碑を訪れ、黙とうするサッカーJ1仙台の柳沢選手(手前左端)ら=11日、仙台市

 サッカーJ1仙台の選手たちは仙台市若林区荒浜の慰霊碑を訪れ、祈りをささげた。津波で多くの住民が犠牲となった地域。更地ばかりで震災の爪痕が今なお残る。選手たちのほかにも、花束を手向ける人々が長い列をつくった。

 大震災が起きた午後2時46分に黙とう。渡辺広大選手会長は「3年が経過したけど、現状はあまり変わっていない。僕らはピッチで戦う姿勢を見せて、プレーで被災地を明るくしたい」。グラハム・アーノルド監督は「現実を突き付けられると悲しくなる。仙台市のクラブとして役割を果たさないといけない」と誓った。

 仙台市を本拠地にするプロ野球楽天の星野仙一監督や選手たちは、遠征先の岡山・倉敷マスカットスタジアムで練習前に黙とう。球団公式ホームページでは、各選手の被災者に向けたメッセージの動画を配信した。星野監督は色紙に「誰かの為(ため)に」とサイン。嶋基宏捕手は「魂を1つに」と記した。