3歳馬のエフフォーリア、実績十分の古馬を圧倒


天皇賞・秋を制す、人馬充実の1年、成長を結果で示す

3歳馬のエフフォーリア、実績十分の古馬を圧倒

エフフォーリアに騎乗して天皇賞・秋を制し、ガッツポーズする横山武史騎手=31日、東京競馬場

3歳馬のエフフォーリア、実績十分の古馬を圧倒

第164回天皇賞・秋を制した横山武史騎乗のエフフォーリア(右端)=31日、東京競馬場

 3強によるたたき合いを制したのは、3歳馬のエフフォーリアだった。昨年に無敗でクラシック3冠を達成したコントレイル、G5勝のグランアレグリアの実績十分の古馬を相手に、1馬身差をつけて快勝した。

 道中は前のグランアレグリアをにらみつつ、好位置で我慢。横山武は「器用なので余計なことをせず、馬の力を信じた。インにこだわらなかった」。最終コーナーを回って力を解放すると、外からぐんぐん伸びて抜け出した。

 クラシック第1戦の皐月(さつき)賞を3馬身差の圧勝で制し、日本ダービーは勝ったシャフリヤールに内をすくわれたものの鼻差2着と好走。夏の休養を挟んで折り合いがさらに良くなり、鹿戸調教師は「筋肉質になってパワーもついた」。大きな成長を結果で示した。

 横山武は今年の皐月賞、菊花賞に続くG3勝目。人馬ともに充実一途の中、年末の有馬記念が「最も濃い1年」を締めくくる舞台となる。