郵便局にファミマ初出店、無人決済で販売


川越西郵便局の一角に、簡易型店舗を1000店に増設へ

郵便局にファミマ初出店、無人決済で販売

郵便局内に出店したファミリーマートの無人決済店=29日、埼玉県川越市

 ファミリーマートは29日、郵便局内に簡易型の店舗を初出店した。取扱品目を食品、飲料、日用品などに絞り、無人決済システムを採用した。2024年度末までに簡易型店舗を1000店に増やす方針で、今回の1号店を郵便局への出店モデルとする考えだ。

 1号店は、川越西郵便局(埼玉県川越市)のロビーの一角に設置した。14平方メートルのスペースに陳列棚や冷蔵商品のショーケースを置き、約350種類の商品を扱う。利用客が商品を手に取ると、天井に取り付けられた20台のカメラと棚のセンサーが購入する商品を特定する。利用客は出口の無人レジで代金を支払う仕組みだ。

 開店式典で、ファミマの細見研介社長は「客と店員の接触を極力少なくし、人件費などのコスト低減にも資する店舗だ」と説明。日本郵便の衣川和秀社長は「地域にいろいろな形で役に立っていきたい」と話した。

 ファミマは16年4月、日本郵便の親会社、日本郵政と業務提携している。