世界最大級のモザイク画、日本の支援で修復
パレスチナ自治政府が公開、8世紀ウマイヤ朝時代の絵画
パレスチナ自治政府が、ヨルダン川西岸エリコで修復していた8世紀のモザイク画を公開した。7~8世紀に栄えたウマイヤ朝の時代に築かれた「ヒシャム宮殿」で、836平方メートルにわたって描かれ、世界最大級のモザイク画の一つとみられている。修復の費用1200万ドル(約13億円)は日本が支援した。
28日のモザイク画公開に際し、専門家は「パレスチナ産の石が500万個も使われていた」と壮大な作品を解説した。草花や幾何学模様に加え、鹿を攻撃するライオンは「戦争」、草食動物ガゼルは「平和」の象徴と考えられている。宮殿は19世紀に再発見され、砂に埋もれたモザイク画が見つかったのは20世紀になってからだった。(エリコ(パレスチナ自治区)AFP時事)