韓国、来月から新型コロナの防疫措置を緩和


感染増も「ウィズコロナ」へ、飲食店の営業制限解除

韓国、来月から新型コロナの防疫措置を緩和

飲食店が並ぶソウル中心部の繁華街・明洞を歩く人々=25日(EPA時事)

 韓国政府は29日、11月1日から導入する新型コロナウイルスの防疫措置緩和の具体策を発表した。感染の「抑え込み」から「ウィズコロナ」にかじを切り、飲食店の営業時間制限を解除するなど大幅に措置を緩める。ただ、新規感染者は増加傾向にあり、新たな対策が順調に進むかは不透明だ。

 11月から導入される新たな防疫態勢「段階的な日常回復」の「第1段階」によると、午後10時までの飲食店の営業時間制限が解除され、24時間営業も可能となる。私的な集まりの制限人数も増やし、首都圏では最大10人、非首都圏では12人まで許容する。12月中旬にさらに緩和する「第2段階」の措置に入るかどうかを決定する。

 長期間にわたる防疫強化措置で苦しい経営状況に置かれている飲食店などの業界からは歓迎の声が出ている。ただ、新規感染者の勢いは衰えておらず、28日には2124人が確認された。2日連続で2000人を超え、防疫措置の緩和でさらに増加する可能性が高い。(ソウル時事)