ドイツ書籍見本市、日本の児童書や教材をPR


2年ぶりに対面開催、80カ国から約2000社が出展

ドイツ書籍見本市、日本の児童書や教材をPR

24日、ドイツのフランクフルトで開催された書籍見本市「フランクフルト・ブックフェア」の日本ブース(時事)

 書籍見本市として世界最大級を誇るドイツの「フランクフルト・ブックフェア」が、24日まで開かれた。新型コロナウイルス禍で対面開催は2年ぶり。会場では日本ブースも設けられ、「おしりたんてい」などの児童書や幼児向け教材、漫画などが紹介された。アニメキャラクターに扮(ふん)したコスプレーヤーたちも立ち寄った。

 日本ブースを訪れたイムケ・ノイマンさん(25)は「スタジオジブリのアニメに興味がある。昨年はオンライン開催だったので来られてうれしい」と満足げ。本をPRした日本書籍出版協会の吉野芳明さん(36)は「欧州や中東の出版社が、美術書や日本語の参考書などにも関心を示していた。各国のトレンドについて情報交換ができて良かった」と話した。見本市には80カ国から約2000社が出展したが、2019年の開催時と比べて来場者は大幅に減少。また、ドイツの極右系出版社の出展を受け、反人種差別活動を行う女性作家らが抗議し、参加をキャンセルした。(フランクフルト時事)