松坂大輔投手が引退、「平成の怪物」現役に幕
背番号「18」で引退登板、23年間のプロ生活を振り返る
今季限りで現役を引退する西武の松坂大輔投手(41)が19日、埼玉県所沢市の球団施設で記者会見に臨んだ。日米23年間のプロ生活を「一番良い思いと、どん底も同じくらい経験した選手は(他に)いないかもしれない。どんなに落ち込んでも、最後はやっぱり野球が好きだ、まだ続けたいと、後半はぎりぎりのところでやっていた」と感慨を込めて振り返った。
松坂は14年ぶりに西武に復帰した昨年、7月に頸椎(けいつい)の手術を受けてリハビリを行ってきたが、右手のしびれが取れなかった。今年4月下旬にブルペンで投球練習をした際、「とんでもない抜け方をした。抜けそうと思えば指先の感覚で引っ掛けたりするけど、できないぐらい感覚がなかった。1球でボールを投げることが怖くなってしまった」と引退決断の理由を説明した。
松坂はメットライフドームで行われた日本ハム戦で先発。この日のために「16」から変更した渡米前の背番号「18」のユニホームでマウンドに上がり、横浜高の後輩の近藤に四球を与えて現役最後の登板を終えた。