社員の雑談促す自販機、2人での利用は無料に


サントリー食品が開発、来年は100社への設置を目指す

社員の雑談促す自販機、2人での利用は無料に

社員同士の雑談を促す「社長のおごり自販機」(サントリー食品インターナショナル提供)

 サントリー食品インターナショナルは19日、従業員同士の雑談を促し、職場の雰囲気を活性化させる自動販売機を開発したと発表した。2人で同時に社員証をかざすと、2本の飲料が無料で出てくる。新型コロナウイルス感染症の拡大により、従業員同士のコミュニケーション不足に悩むようになった企業に対し、福利厚生の手段として売り込んでいく。

 開発した「社長のおごり自販機」には社員証を読み取る機器が取り付けられている。2人が同時に社員証をタッチし、10秒以内に飲みたい商品のボタンを押す仕組み。社員に無料提供する飲料の費用は、導入企業の負担。1人当たりの1日の上限本数や、無料で出てくる曜日・時間などは自由に設定できる。

 試験的に設置したコクヨでは、自販機に同僚と誘い合ったり、雑談したりするきっかけになったという。サントリー食品は首都圏から順次サービスを展開し、来年は100社への設置を目指す。