投手大谷翔平が仕掛けた盗塁、走塁も積極果敢


本盗も決めるなど26盗塁、「何でもできる」理想の選手へ

投手大谷翔平が仕掛けた盗塁、走塁も積極果敢

インディアンス戦の6回、二盗を試みるもアウトになるエンゼルスの大谷翔平(中央)=5月19日、アナハイム(時事)

 豪快な打撃や投球に目を奪われがちだが、エンゼルスの大谷は走塁の能力もたけている。今季は本盗も決めるなど、自己最多の26盗塁(ア・リーグ5位)をマーク。ガイエゴ・ベンチコーチ(日本のヘッドコーチに相当)は「盗塁王になっても驚かない」と評する。

 一般的に投手が盗塁を仕掛けることはまれだが、俊足の大谷は積極果敢そのものだ。先発登板日も例外ではない。7月26日のロッキーズ戦。2番投手で出場した大谷は、無死二塁で迎えた一回の第1打席で先制の適時打を放つと、足でかき回した。

 4番ウォルシュの打席では、3度のけん制球にいずれも手から帰塁。マークをかいくぐって2球目に二盗を決めると、ウォルシュの右前打で追加点のホームを踏んだ。投手の走塁は投球への影響が懸念されるものだが、試合後の大谷は「(影響を)考えることはあるが、自分自身が長く投げるためにも1点を入れた方がいい。二塁にしっかり進むことの方が、自分が投げていく上でも重要」と振り返った。

 手からの帰塁はけがのリスクが高く、投手が行うことは珍しい。シーズン通して果敢な走塁を続けたことについて、ガイエゴ・コーチは「体が心配だった。だけど、大谷の姿を見たら『走れ。楽しみなさい』となってしまう」。投手であることを理由に制限することはなかったようだ。

 理想の選手像について、大谷はかつて「何でもできるのがいい。できることを人よりも多くしたい」と語っていた。今季の大谷は打席では本塁打を量産し、投球スタイルは多彩。バント安打を狙えて、塁に出れば盗塁もできる。自らが描く理想に大きく近づいている。(ロサンゼルス時事)