私立気仙沼女子高校で最後の卒業式
18人が校歌を斉唱し母校に別れを、震災影響で閉校
東日本大震災後の人口減少などのため、今年度で閉校する宮城県気仙沼市の私立気仙沼女子高校で3日、最後の卒業式があった。震災後の2011年4月に入学した18人が校歌を斉唱し、母校に別れを告げた。
生徒会長の菅原綾香さん(17)は「入学当初は不安もあったが、卒業できてうれしい。将来は気仙沼の復興に貢献していきたい」。三浦麻衣さん(18)は「人数が少ない分深い関わりが持てた」と笑顔で話した。式の後には、これまでの卒業生らも参加して閉校式が行われた。
同校は1969年に気仙沼家政高校として開校し、ピーク時には600人以上の生徒がいたという。しかし、少子化や震災後の人口減少などで生徒が確保できなくなったとして、11年夏に閉校を決めていた。