竹下亘衆院議員が食道がんのため死去、74歳


自民総務会長などを歴任、「テロ等準備罪」の新設に貢献

竹下亘衆院議員が食道がんのため死去、74歳

竹下亘自民党元総務会長

 自民党総務会長や復興相などを歴任した竹下派会長の竹下亘(たけした・わたる)衆院議員が17日午後9時15分、食道がんのため東京都内の自宅で死去した。74歳だった。島根県出身。葬儀は近親者のみで行う。後日、お別れの会を開く。

 NHK記者を経て、異母兄の故竹下登元首相の秘書に転身。元首相の後継者として、2000年の衆院選に島根2区から出馬し初当選した。当選7回。17年には国対委員長として「共謀罪」の構成要件を改めた「テロ等準備罪」を新設する改正組織犯罪処罰法を成立に導いた。

 元首相が創設した派閥「経世会」(旧竹下派)の流れをくむ平成研究会の会長職を18年4月に額賀福志郎元財務相から引き継ぎ、額賀派から竹下派に衣替え。19年1月に食道がんを公表し、入院するなどして治療に専念した。同年11月に復帰し、21年7月に政界引退を表明した。