輝き宇宙へ、ケネディ駐日米大使も視察
日米共同開発のGPM主衛星搭載ロケットを打ち上げ
満天の星に向け、まばゆい光を放ちながらH2Aロケット23号機が飛び立った。28日未明、鹿児島県・種子島宇宙センター。日米共同開発のGPM主衛星は約16分後、無事に分離。両国の担当者はほっとした表情を浮かべ、拍手で成功を祝った。
記者会見した米航空宇宙局(NASA)のマイケル・フレイリック地球科学部長は「天気予報をさらに正確にし、貴重な水資源をさらによく管理できる」と胸を張った。4カ月前から種子島に来ていたという米側の開発責任者アート・アザバージンGPMプロジェクトマネジャーは「衛星が順調に稼働し、疲れているが非常に良い気分」と晴れ晴れした様子だった。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小嶋正弘プロジェクトマネジャーは「いよいよ(日本が開発した)二周波降水レーダーの出番が迫ってきた。非常にわくわくしている」と期待をにじませた。打ち上げを担当した三菱重工業の宮永俊一社長は「今後も100%の成功を目指し、最大限努力する」と述べた。
キャロライン・ケネディ駐日米大使も打ち上げを視察。「目を見張るような打ち上げで、刺激を受けた」と感動した様子で話した。