伝説的ポップグループ「ABBA」が新曲発表
40年ぶりの再結成、「分身」が歌うコンサート計画も
スウェーデンの伝説的ポップグループ「ABBA(アバ)」は2日、ユーチューブのビデオ動画で、11月に新アルバム「ボヤージュ」をリリースすると発表した。1970~80年代前半に一世を風靡(ふうび)したアバは82年に活動を休止しており、実に約40年ぶりのグループ再結成。ファンにとって待望のカムバックとなる。
男女4人組の男性メンバー、ベニー・アンダーソンさん(74)とビョルン・ウルヴァースさん(76)が、ロンドンの会場からビデオに生出演し発表した。アルバムは新曲10曲を収録し、うち2曲「アイ・スティル・ハブ・フェイス・イン・ユー」と「ドント・シャット・ミー・ダウン」が同日ストリーミングされた。
グループはまた、ロンドン東部に建設予定の専用会場で来年5月からコンサートを開く計画も発表。ホログラムのデジタル技術で再現された4人の「分身」が、1時間半にわたり22曲を歌う。同様の形式での世界ツアーも検討中という。
アンダーソンさんは「(活動停止から)約40年だが、時間がたっていないよう。(再結成は)素晴らしい」と笑顔でコメント。ウルヴァースさんも「年齢を経ると全てに深みが出る。私たちの長年のたくさんの体験を(アルバムから)感じてほしい」と述べた。
アバは74年、ユーロビジョン・ソング・コンテストで「恋のウォータールー」を歌い優勝。以降「ダンシング・クイーン」「マネー、マネー、マネー」など次々とヒット曲を繰り出し、世界中で4億枚以上のアルバムを売り上げた。(ロンドン時事)