迅速にバスを確保、大使館の緊急連絡網がカギに


韓国、アフガン人協力者とその家族390人の移送に成功

迅速にバスを確保、大使館の緊急連絡網がカギに

韓国軍輸送機への搭乗を待つアフガニスタン人協力者とその家族=25日、カブール(韓国空軍提供・時事)

 韓国は退避を希望していたアフガニスタン人協力者とその家族390人全員を26日と27日、2便に分けてアフガンから韓国に移送した。大使館の緊急連絡網を活用してスムーズに連絡が取れた上、米軍の協力で迅速にバスを確保できたことが「決定的だった」(大統領府高官)という。

 390人は韓国大使館や韓国が支援した病院などで勤務した人とその家族。5歳以下の幼児約100人、今月生まれた乳児も含まれている。

 韓国政府などによると、作戦名「ミラクル」と名付けられたアフガン人協力者の退避計画を本格的に検討し始めたのは今月初め。ただ、予想以上に早くアフガン政府が崩壊し、17日に最後まで残留していた韓国人1人を連れて大使館員はカタールにいったん退避した。

 大使館員はカタールから連絡網を通じ、24日までにカブールの空港に来るようアフガン人協力者に通知。並行して、米軍との調整などに当たる大使館員ら4人が22日、カブールの空港に入った。当初想定していた民間機が利用できなかったため、軍輸送機3機が23日、隣国パキスタンのイスラマバードに到着し、いつでもカブール空港に向かえる態勢を整えた。

 しかし、空港周辺は退避希望者の殺到で混乱し、23日までに徒歩で空港内に入れた人は26人だけだった。このため、米軍の協力でバス6台をすぐにチャーターし、空港に着いていない人にバスの待機場所と集合時間を連絡。24~25日にバスで空港入りに成功した。

 韓国外務省関係者によると、4月に米軍撤収が発表された後、大使館は退避させる協力者リストを作成し、常時連絡を取れるようにしていたという。国防省高官は「奇跡的に全員に連絡ができた。事前に(連絡網の)管理がちゃんとできており、緊急時のプランも練られていた」と語っている。(ソウル時事)