自動車耐久レース、ルマン24時間でトヨタ4連覇
7号車小林可夢偉は念願の初制覇、危なげなく走り切る
伝統の自動車耐久レース、第89回ルマン24時間は22日午後4時(日本時間同11時)、フランス・ルマンのサルテ・サーキット(1周約13・6キロ)で決勝のゴールを迎え、今季から投入のハイパーカー、GR010ハイブリッド2台で臨んだトヨタ勢は、7号車の小林可夢偉、コンウェイ(英国)、ロペス(アルゼンチン)組が371周を走破して総合優勝し、トヨタ勢としてルマン4連覇を果たした。
元F1ドライバーの小林は念願のルマン初制覇。8号車の中嶋一貴、ブエミ(スイス)、ハートレー(ニュージーランド)組は2周遅れの2位で続いた。レースは7号車が好発進。出遅れた8号車も2位に浮上すると、序盤でワンツー態勢を築き、ほぼ危なげなく24時間を走り切った。
トヨタは昨年までTS050ハイブリッドで、ルマンを含む世界耐久選手権(WEC)に参戦。18年に中嶋らが乗る8号車でルマンを初めて制し、8号車が20年までルマンを3連覇した。
今季のルマンはWEC第4戦として実施。新型コロナウイルスの影響で6月から8月に延期され、観客は5万人に制限された。(時事)