雨に翻弄される甲子園、2年ぶりの夏は順延続き
3日連続も計4度も46年ぶり、休養日や球数制限に課題
2年ぶりに開催されている夏の甲子園大会が、西日本などで続く大雨に翻弄(ほんろう)されている。14日に予定されていた4試合は、15日に仕切り直しに。3日連続順延は46年ぶりで、大会中計4度の順延も46年ぶりとなった。15日以降の気象状況も思わしくなく、日程は日を追うごとに厳しくなりそうだ。
「投手の連投解消」のため、今大会から休養日を1日増やして計3日としたが、そのうち既に2日がなくなった。現状では第9日の2回戦の勝者が27日に予定される決勝まで勝ち上がった場合、7日間で5試合を余儀なくされる。「1週間500球以内」の球数制限もあり、チームにとっては頭が痛い。
通常なら敗退校はどんどん帰路に就くが、まだ1回戦の7試合が消化できただけで、今も42校が滞在。大会本部は「練習場確保や感染防止対策ガイドラインを徹底してもらうこともそうだが、日々の天候の見極めにとりわけ腐心している」と内情を明かす。
準々決勝翌日には高校女子硬式野球選手権の決勝が予定され、31日からはプロ野球の阪神戦が控える。大会本部は「1日5試合は考えていないが、日程についてはさまざまなパターンを検討している。甲子園球場とも相談していく」と、スケジュールの再編成を含め、柔軟に対応する方針を示した。