ベラルーシ大統領選1年「自由への道 完走を」


政権に抗議し慈善マラソンを実施へ、亡命選手も参加表明

ベラルーシ大統領選1年「自由への道 完走を」

ベラルーシからポーランドに逃れたクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手=5日、ワルシャワ(EPA時事)

 東京五輪開催中、第三国に亡命する選手を出したベラルーシの国内外で、強権的なルカシェンコ政権に抗議する「自由のためのマラソン」が始まった。ポーランドに逃れたクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手も9日、賛同して走った。反政権デモの契機となった昨年8月9日の大統領選から1年に合わせてオンラインで呼び掛けられた慈善大会で「自由への道を一緒に完走する」(同選手)狙いがある。

 主催者は、今回の亡命を支援したベラルーシ・スポーツ連帯基金(BSSF)。反政権デモに参加した3万5000人以上が「行政法23の34条」に基づいて有罪となったのを批判するため、都合の良い日と安全なコースを選んで1人2334メートルを走る。賛同者は3600人を超えた。

 期間は8月7日から16日までの10日間。日替わりで▽新型コロナウイルス感染者の公式統計が疑わしい中で奮闘する医師▽言論の自由を支えるジャーナリスト▽暴力に屈しない女性▽勝利のために戦うアスリート▽人口10万人当たりで欧州最多という政治犯-らの支援を掲げている。

 節目の9日は「新しいベラルーシ」に向けたランだ。BSSFはこれに関し「選挙で不正操作したり、反政権派を投獄したり、国境を封鎖したり、飛行機を(ジャーナリスト拘束の目的で)ハイジャックしたり、市民社会を破壊したりと、悪循環の上を独裁者は走り回っている」と政権を非難。「私たちは互いのために走り、諦めない」と強調している。

 ツィマノウスカヤ選手は、ポーランド到着後の記者会見で、政治亡命ではないと主張。ただ、インスタグラムでは「私は特別な意味のある9日、新しいベラルーシのために走る」と宣言し、スタートする様子を公開した。過去に獲得したメダルも競売に出し、アスリートを支援する立場を鮮明にしている。(時事)