「復興のシンボル」塩屋埼灯台に観光客


福島・いわき市で、3年ぶりに一般公開開始

「復興のシンボル」塩屋埼灯台に観光客

 東日本大震災で被災した福島県いわき市の塩屋埼灯台で22日、3年ぶりに一般公開が始まった。美空ひばりさんが歌った「みだれ髪」の舞台で、震災前は年10万人が訪れた県内有数の観光地だ。

 地元の介護士佐藤和義さん(35)は家族4人で訪れ、「復興のシンボルがまた一つ増えた。ここで子供たちの写真を撮り続け、成長の記録にしたい」と笑顔で話した。

 福島海上保安部が開いた記念式典に合わせ、この日は無料で開放された。県内外から家族連れや団体客らが訪れ、灯台の上から海の景色を楽しんでいた。

 灯台は震災でレンズ部分のガラスがすべて割れ、近くの歩道が一部崩落した。約9カ月後には点灯したが、のり面の復旧工事などが続いていた。