インドネシア大統領機、国旗色に塗り直し


費用は1500万円、「コロナ禍で不急」 「無神経だ」と批判

国旗色に塗られたインドネシアの大統領専用機=7月12日撮影(Instagram@adhimas_aviation提供・時事)

 インドネシアの大統領専用機が、国旗と同じ赤色と白色に変わり、話題を集めている。青と白が基調だった機体を20億ルピア(約1500万円)かけて塗り直した。国内で新型コロナウイルス感染が爆発的に拡大し、毎日1000人以上が死亡する中、「不急の支出」「無神経だ」と批判されている。

 国旗色への変身は、航空評論家アルヴィン氏のツイッター投稿で「発覚」した。同氏は、14億~21億ルピアかかったと試算。「コロナ禍でも(政府は)不要の出費を続けている」と記した。野党も「無神経だ」と政府を批判した。

 大統領府は3日、「専用機の塗装は当初、一昨年に行う予定だったのを遅らせ、定期点検に合わせて今年実施した」と釈明。費用は約20億ルピアだったと明かした。

 地元メディアによると、現在の専用機はボーイング737-800型で、2014年から使用されている。(ジャカルタ時事)