蔡総統らが李登輝氏を追悼、一周忌で墓参


「民主主義の道を歩み続けていく」、台湾中に追悼ムード

蔡総統らが李登輝氏を追悼、一周忌で墓参

29日、マニラの大統領宮殿で、オースティン米国防長官(左)と会談するフィリピンのドゥテルテ大統領(左から2人目)(大統領府提供・時事)

 台湾の蔡英文総統は、昨年死去した李登輝元総統の命日となる30日午前、台北郊外の墓に参り、李氏を追悼した。蔡氏は「台湾の民主化を追求する上での先人の苦労を顧みると、今の自由な空気がさらに大切なものに感じる。われわれは(李氏がレールを敷いた)民主主義の道をしっかりと歩み続けていく」とする追悼文をフェイスブックに投稿した。

 蔡氏は、頼清徳副総統や蘇貞昌行政院長(首相)ら政権幹部を伴い、墓前に花を手向けた。李氏の次女、李安妮氏も同行した。

 李登輝氏の一周忌をめぐっては、母校である台湾大学に記念図書館を設置する計画が本格始動。台湾の文献資料を保管する「国史館」で、李氏が生前に進めた民主化にスポットライトを当てた特別展が開かれるなど、追悼ムードが高まっている。(台北時事)