日本航空と東京消防庁、緊急着水や脱出訓練実施


富士山噴火降灰トラブル想定

日本航空と東京消防庁、緊急着水や脱出訓練実施

航空機の実物大模型を使用して行われた、日本航空と東京消防庁による海上着水を想定した救助救難訓練=18日午前、東京都大田区

 日本航空と東京消防庁は18日、航空機の大型模型を使い、旅客機が緊急着水した事態を想定した脱出訓練を日本航空非常救難訓練センター(東京都大田区)で実施した。

 訓練は、富士山の噴火に伴い発生した大量の降灰により飛行中の旅客機のエンジンが停止し、東京湾に緊急着水するとのシナリオ。

 大型模型は海上を想定したプールがある施設に設置され、着水時に機内からの脱出に使う実物の「スライドラフト」を装着。ラフトはドア下部に格納されており、非常時には数秒で膨らみ、地上では脱出用のシューター(滑り台)として、水上では救命ボートとして使用される。

 訓練では乗客役の約40人が機内からラフトに乗り込み脱出。機体からラフトを切り離し、消防隊のボートがえい航して救助した。

 ラフトには飲料水や乾パン、救急セットなどが備え付けられている。