インド・ムンバイで豪雨災害、死者120人超


過去40年間で最大の豪雨、コロナ患者の治療にも影響

インド・ムンバイで豪雨災害、死者120人超

救助隊が捜索活動をする地滑り現場=18日、インド西部ムンバイ(EPA時事)

インド・ムンバイで豪雨災害、死者120人超

インド西部ムンバイ(時事)

 インド西部で雨期の豪雨による地滑りや洪水などの災害が相次ぎ、AFP通信は25日、少なくとも124人が死亡、15万人近くが家を追われ、避難生活を送っていると報じた。特にここ数日は、商都ムンバイのあるマハラシュトラ州などで被害が広がっている。

 地元紙ヒンドゥスタン・タイムズは、マハラシュトラ州が「過去40年間で最大の豪雨」に見舞われたと報道。22日ごろから州内で地滑りが相次いでいるという。また、新型コロナウイルスに感染して治療中の患者に、豪雨の影響で医療用酸素が届けられず、死亡する例も続発した。

 同紙は、インド気象庁の話として「インド西岸の雨はまもなく弱まる。ただ、25日からは北部で降雨が活発となる」と報じた。被害地域が拡大する恐れがある。インドでは例年、雨期になると地滑りや洪水、建物の倒壊などで多数の死者が出る。(ニューデリー時事)