41歳の葛西紀明「きょうはうれしさ独り占め」
22年分の重み、銀メダル胸に喜びも新た
五輪公園内のメダルプラザで16日夜、ノルディックスキー・ジャンプ男子個人ラージヒルのメダル授与式が行われ、2位に入った41歳の葛西紀明(土屋ホーム)に銀メダルが授与された。ジャンプでは史上最年長のメダリストとなり、葛西はメダルを何度も見やりながら、「気持ちが落ち着いた頃だったけど、またうれしさが込み上げてきた」と喜びを新たにした。
1994年リレハンメル大会の団体銀メダル以来、実に20年ぶりのメダル。92年アルベールビル大会から数えて7度目の五輪で初めて手にした個人のメダルに、「あの時はみんなで味わったうれしさだけど、きょうは独り占め。22年分の重みを感じた」と万感を込めた。前夜から携帯電話などには祝福のメッセージが大量に届き、3時間かけて返信したという。
17日の団体に出場することも決まり、「個人戦とは違うプレッシャーがある。それに打ち勝ち、一番輝いた色のメダルを狙う」。自身初の金メダル獲得に向け、気合を入れた。(ソチ時事)