低気圧が北上、関東甲信で記録的な大雪
甲府で1メートル超と観測開始以来最多、東北も警戒
発達中の低気圧が東海沖を北東へ進んだ影響で、関東甲信では15日未明から記録的な大雪となった。甲府市の同日午前9時の積雪は1メートル14センチと1894年の観測開始以来最多を記録し、1998年1月の従来記録49センチの2倍を超えた。東京・大手町の積雪は同2時に27センチと、8日の最大積雪に並んだ。
関東南部では雪が雨に変わり、積雪が減少に転じた所が多かったが、関東甲信の内陸部や東北南部では雪が強まり、航空便の欠航や鉄道の遅れ、高速道路の通行止めが続いた。早稲田大や中央大などは入試の開始時間を繰り下げた。気象庁は関東甲信では15日中、東北では16日にかけて大雪や暴風雪、高波に警戒するよう呼び掛けている。
甲府市以外に最大積雪の観測史上最多を記録したのは、山梨・河口湖1メートル43センチ、埼玉県秩父市98センチ、同県熊谷市62センチ、前橋市73センチ、長野県飯田市81センチなど。