バッハ氏が首相を表敬「コロナ持ち込まない」
五輪開幕を控え会談、「安全・安心の大会」で一致
菅義偉首相は14日、東京五輪が来週開幕するのを前に国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と首相官邸で会談した。新型コロナウイルスの緊急事態宣言下でも「安全・安心の大会」を実現できるよう万全の対策を取ることで一致。バッハ氏は「コロナのリスクをわれわれが持ち込むことは絶対にない」と明言した。
首相は「新型コロナに直面する今だからこそ、人類の努力と英知を結集し、難局を乗り越え、日本から世界に発信したい」と強調。さらに「全ての参加者が感染対策をはじめ適切な行動を取ることが大会成功には不可欠だ」と述べた。
バッハ氏は、東京大会に参加する選手の85%、IOC関係者全員がワクチン接種を終えていることを報告した。
会談後、バッハ氏は記者団に「日本国民にリスクとなるような(大会での感染予防策をまとめた)プレーブック(規則集)の違反があったとの報告は届いていない」と説明。「大会に参加する人たちは何度も検査を受ける。検査体制はしっかり効力を発揮し、成功している」と述べた。