携帯3社が臨時店舗を駅に開設、交代で営業へ
宮崎県えびの駅の駅舎を利用、過疎地のモデルケースに
NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの携帯通信大手3社は6日、宮崎県えびの市と協力し、市内の同じ場所で順番を決めて別々の日に営業する携帯電話臨時ショップを開設すると発表した。えびの市には販売店がないため、高齢者らが気軽に機種や契約内容の変更、操作の相談などができる機会を提供する。
全国的に珍しい試みで、3社は過疎地で携帯電話サービスのサポート体制を確保するモデルケースを目指す。
市中心部にあるJRえびの駅の駅舎を利用し、8月10日以降に開設する。駅舎は、所有する同市から無償で借りる。3社がそれぞれ、毎月平日の2日間、単独営業する。具体的には、「ソフトバンクの日」「auの日」「ドコモの日」を決め、それぞれが2日間連続で営業する予定。同じ日に複数社が営業することはない。
臨時店舗は来年3月までの予定。市側はニーズが確認されれば継続したい意向だ。
えびの市の人口は約1万7000人。近隣市町には携帯電話ショップがあるものの、自家用車で往復1時間以上かかる。相談先が近くにないため、市役所に携帯電話アプリの使い方などを尋ねる高齢者もいるという。