英大学が研究、前より飼い猫が人懐こくなった?
都市封鎖で飼い主との触れ合う時間が増えたことが原因か
新型コロナウイルスの感染拡大によるロックダウン(都市封鎖)がペットの行動に及ぼす影響を調べた英大学の研究で、飼い猫が以前に比べて人懐こくなったと報告する飼い主が多かった。新型コロナは多くの人間にとって行動を変化させるきっかけとなったが、普段はクールで気まぐれな行動が多い猫にとっても転機となった可能性がある。
英ヨーク大が28日、同大と英リンカーン大の研究者らによる研究結果を発表した。それによると、67・3%の飼い主がロックダウン期間中にペットの行動に変化があったと報告した。
33・1%の飼い主が「ペットが自分の周りをより付いてくるようになった」と述べ、27・5%が「より人懐こくなった」と報告した。一方、「動物が落ち着かなくなった」とする回答は11・0%、「臆病で怖がりになった」との回答も5・9%あった。
とりわけ猫の飼い主は、犬など他の動物の飼い主に比べて「より人懐こくなった」と回答する割合が高かった。多くの飼い主が在宅勤務を迫られ、触れ合う時間が増えたことが原因とみられる。
リンカーン大のダニエル・ミルズ教授は「ペットの福祉は、飼い主の行動や物理的・社会的環境に強く影響される」と指摘した。(ロンドン時事)