南極で過去最高18.3度、過去50年で約3度上昇
アルゼンチンの基地で観測、国連の世界気象機関が認定
国連の世界気象機関(WMO)は1日、南極大陸における観測史上最高気温として、昨年2月にアルゼンチンの基地で観測された18・3度を認定した。これまでの最高気温は2015年3月に同基地で記録された17・5度だった。
観測地点は南極半島に位置するエスペランサ基地。WMOのターラス事務局長は「南極半島は過去50年で約3度上昇し、地球上で最も温暖化が進んでいる地域の一つだ」と指摘。その上で「この新しい記録はわれわれが目にしている気候変動と軌を一にしている」と述べた。
南極では1983年7月、地球上の最低気温としてマイナス89・2度が観測されている。(ジュネーブAFP時事)