都知事が10日ぶり登庁、東京五輪「無観客も軸」
新型コロナ感染再拡大を踏まえて発言、高齢者の割合は減少
東京都の小池百合子知事が2日、過労で入院して以来、10日ぶりに登庁した。その後の定例記者会見で、東京五輪について、新型コロナウイルスの感染再拡大を踏まえ「無観客も軸として考える必要がある」と述べた。
小池氏は会見で、感染状況に関し「新規感染者数はステージ4(感染爆発)の水準だが、ワクチン接種が猛烈に進み、(重症化リスクの高い)高齢者の割合はかなり減少している」と説明。首都圏4都県などに適用されている新型コロナ対策の「まん延防止等重点措置」が11日に期限を迎える中、緊急事態宣言への切り替え要請や飲食店の酒類提供の扱いは「全体を見ながら判断していきたい」と話すにとどめた。
4日投開票の都議選に関しては「都民ファーストの会の特別顧問を務めているので、当然ながら頑張ってもらいたい」と語った。
1日にテレワークで公務に復帰した小池氏。「どこかでバタッと倒れてるかもしれないが、それも本望だと思ってやり抜いていきたい」とし、五輪や新型コロナに対応する決意を語った。ただ、会見は小池氏の体調に配慮し着座で行われ、声のトーンも終始抑え気味。会見は40分間を予定していたが、5分ほど残して打ち切られた。
小池氏は先月22日に入院し、30日に退院。都は今月1日、「安静が必要」として2日の定例会見を行わないとしていたが、一転して開催した。