生誕60年、英国の故ダイアナ妃の銅像をお披露目


ロンドンの宮殿庭に設置、「人生と功績を象徴するものに」

生誕60年、英国の故ダイアナ妃の銅像をお披露目

1日、英ロンドンのケンジントン宮殿で除幕されたダイアナ元皇太子妃の銅像と長男ウィリアム(左)、ヘンリー両王子(AFP時事)

 1997年死去した英国の故ダイアナ元皇太子妃の銅像が、居住先だったロンドンのケンジントン宮殿の庭園に建てられ、妃の生誕60年に当たる1日、長男ウィリアム、次男ヘンリー両王子が参加し除幕式が開かれた。両王子は、慈善事業に熱心だった妃の「人生と功績を象徴する」ものになれば、と希望を述べた。

 像は両王子が「国内外に広がる母(妃)の影響を改めて認識する」として建立を提案、著名な英彫刻家イアン・ランク・ブロードリー氏が制作を担った。ブラウスにスカート姿の妃が、子供たちに囲まれて真っすぐ前を見て立つ様子を再現。妃の慈愛の精神を示したものとされる。設置されたのは宮殿の敷地の一角にあり、妃の「お気に入りの場所」だったサンクンガーデンで、2日から一般にも公開される。

 両王子は声明で「母の60回目の誕生日となるはずだった今日、世界に良いことを広げ、多くの人生を変えた彼女の愛と強さ、特性を思い起こしたい」と表明。除幕式は当初100人以上を迎えて大々的に行われるはずだったが、新型コロナウイルス規制のため遺族ら少人数に抑えられた。米在住のヘンリー王子は先に英国入りし、自己隔離を経て式に出席した。(ロンドン時事)