鹿児島・奄美大島に米軍のPAC3を初展開
陸上自衛隊が共同訓練を公開、日米の連携強化をアピール
陸上自衛隊は1日、米陸軍と国内で実施中の共同訓練「オリエント・シールド21」のうち、奄美駐屯地(鹿児島県奄美市)での訓練を公開した。米陸軍の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)部隊が初めて奄美大島に展開し、沖縄県・尖閣諸島周辺での活動を活発化させる中国を念頭に、日米の連携強化をアピールした。
訓練では米陸軍のPAC3と陸自の中距離地対空誘導弾の各部隊がシミュレーターを使い、発射までの手順を確認した。在日米陸軍司令官と共に視察した陸自トップの吉田圭秀陸上幕僚長は「より強固になった日米同盟の姿を内外に示す良い機会になった」と述べた。
実動訓練は6月24日から7月9日まで国内各地で行われ、日米から過去最大規模となる計約3000人が参加する。