巨人の岡本和真が豪快に20号、さらなる量産へ
重圧糧に4年連続の大台を達成、主砲もチームも止まれない
打球が直撃したバックスクリーンから、重い衝突音が響いた。巨人の岡本和が、三回にリードを5点に広げる3ラン。「いい手応えだった。追加点が取れてよかった」。チームに貢献できた喜びをかみしめた。
狙い澄ましたかのように初球を振り抜いた。甘い変化球を捉えた弾丸ライナーは、中堅手が早々と諦める豪快な一発となった。「勝ちにつながる一打こそ重要。それをどんどん増やしたい」。そう心に刻む24歳の主砲が、言葉通りの一撃を見舞った。
6月に巨人の第89代4番に指名された2018年から、4年連続で20号に到達。伝統ある球団で「当時はいっぱいいっぱいだった。今も競争の世界」と表現する重圧が、自身をたくましくした。まだシーズンは折り返し前。原監督は「もう少し(目標は)高いと思う」とさらなる量産を期待する。
チームは5連勝で、今季最多の貯金10。3連戦初戦を物にし、ヤクルトと入れ替わって2位に浮上した。首位阪神の尻尾も見えてきた中で、主砲もチームも止まれない。