パドレスのダルビッシュ、史上最速1500奪三振
大リーグ10年目197試合で達成、「すごく誇りに思う」
歴史を塗り替えた。5点リードの六回。パドレスのダルビッシュは先頭のスーザを簡単に追い込むと、最後は外角へのカットボールで見逃し三振に仕留めた。11個目の三振でメジャー最速の1500奪三振をマークすると、本拠地には大きな拍手と「ユウ」コールが鳴り響いた。
197試合での達成は、206試合で記録した往年の名投手ランディ・ジョンソンを抜くスピード。ダルビッシュも「メジャーの歴史でも一番速かったということで、すごく誇りに思う。たくさんの人に支えてもらったからこそ」と、周囲への感謝も忘れなかった。
この日は最速98マイル(約158キロ)と速球が切れ、同地区ライバルのドジャース打線から7者連続で三振も奪取。ソロによる1失点に抑えて7勝目を挙げ、「相手がドジャースだったから、自分の力以上のものが出た」と気迫も十分だったよう。チームを5連勝に導いた白星でメジャー通算78勝となり、日本選手3位の田中将に並んだ。
大リーグ10年目。右肘の大手術を受けるなど、多くの苦楽を経験してきただけに「今年で35(歳)だし、チームを今までよりも見るようになった。人間的に成長できてきているかなと思う」。はにかんだ笑みに充実感をにじませた。(サンディエゴ時事)