明石家さんまがアニメ映画を企画・プロデュース


劇場版『漁港の肉子ちゃん』、直木賞作品をアニメ化

明石家さんまがアニメ映画を企画・プロデュース

漁港に停泊する漁船で暮らす肉子ちゃん(右)と読書をしているキクコ©2021「漁港の肉子ちゃん」製作委員会

 漁港の船に住む2人きりの母娘、肉子ちゃんとキクコ。食いしん坊で能天気な母・肉子ちゃんは、情に厚くて惚れっぽい性格が災いして、いつも男に騙(だま)される。その点、娘のキクコは、そんな母の姿を見て育ったためか、クールでしっかり者に育っていた。

 それでも小学校5年生になると最近の母のことがちょっと恥ずかしいと思うようになっていた。そんな漁港の船に住む、“訳あり”母娘。そんな二人の秘密が解き明かされる時、二人にとって最高の奇跡が訪れる。

 タレント・明石家さんまが企画・プロデュースしたことで話題となったアニメ映画『漁港の肉子ちゃん』。原作は、直木賞作家・西加奈子の同名小説で、同作品を読んだ明石家さんまが惚れ込んでアニメ化の話が進んだ。

 主演の肉子ちゃんの声を当てたのが大竹しのぶ。娘のキクコをCocomi。キクコの同級生・二宮をトーク番組でさんまが思わず発表してしまった声優の花江夏樹が声を当てる。その他、吉岡里帆、マツコ・デラックスなど、さんま自身が人選した。

 アニメーション制作は『鉄コン筋クリート』などを手掛けたSTUDIO4℃。監督は、『怪獣の子供』などを担当した渡辺渉。

 キャラクターデザイン・総作画監督を高畑勲監督の『かぐや姫の物語』担当した小西賢一と実績十分の制作陣が顔をそろえた。

 主題歌は人気子役の稲垣来泉が吉田拓郎のデビュー曲でもある「イメージの詩」を披露している。またエンディングは、GReeeeNが書き下ろしている。

 6月11日より全国公開。    (佐野富成)