自衛隊の大規模接種、あすから18歳以上に拡大
予約枠埋まらず、全国対象で自治体発行の接種券が必要
自衛隊が東京と大阪で運営する新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターについて、防衛省は15日、接種対象を65歳以上の高齢者から、18歳以上に拡大すると発表した。
27日までの予約枠に空きが多く、自衛隊の接種能力を最大限活用する狙いがある。17日以降の接種が対象で、16日午前0時から防衛省のホームページや通信アプリ「LINE」を通じた専用サイトで、同午前7時からは電話でも予約を受け付ける。地域制限はないが、自治体が発行する接種券が必要。
防衛省は10日に対象地域を全国に拡大し、12日から電話での受け付けも開始。14日には余った枠を使って自衛隊員ら危機管理に当たる公務員への接種も始めたが、予約枠は埋まらなかった。このため「65歳以上の高齢者のニーズは十分くみ取れた」と判断。使用する米モデルナ製ワクチンが対象としている18歳以上に引き下げた。
高齢者の2回目の接種が本格化する28日以降も対象年齢は戻さない予定。防衛省は、基礎疾患のある人や高齢者施設の職員に対し早めの接種を呼び掛けた。