中国の名門校、復旦大学の設置で住民投票へ
ハンガリーのオルバン首相、猛反発を受け積極姿勢を後退
ロイター通信などによると、ハンガリーのオルバン首相は10日、中国の名門校、復旦大学のキャンパスを首都ブダペストに設置する計画について、住民投票で是非を問う方針を表明した。中国接近をもくろむオルバン氏は設置を推進してきたが、市民の猛反発を受けて姿勢を後退させた形だ。
キャンパス設置は、ハンガリー政府と復旦大が4月に正式合意。ドナウ川東岸の敷地に、延べ床面積52万平方メートルの施設を建設し、2024年までの開学を目指す内容だ。実現すれば、欧州連合(EU)内では中国の大学として初のキャンパスとなる。
強権的政治姿勢で知られるオルバン氏はEUと摩擦を強める一方、中国やロシアと関係を深め、新型コロナウイルスワクチンも両国から調達。大学設置も関係強化の一環とみられている。(ベルリン時事)