融合へ力強い一歩、OAの存在の随所に頼もしさ
サッカーU24で、日本代表がガーナ代表に6-0で快勝
「五輪初戦」を仮想した一戦に、日本はベスト布陣で臨んだ。移動などのトラブルが相次ぎ、戦術の確認も満足にできない中で、6ゴールの大勝。オーバーエージ(OA)の存在は、随所に頼もしく映った。
南アフリカに見立てたガーナは平均年齢20歳と若く、力の差は明らか。OA組はいずれもA代表でも守備の要。酒井と遠藤航は球際の強さで違いを見せて、ボールをすぐ回収。主将マークを巻いた吉田を含めた右サイドが起点となり、攻撃を加速させた。これに五輪世代も応えた。久保と堂安のコンビで先制点を挙げ、前半だけで3ゴール。瞬く間に相手の戦意を奪った。
序盤こそ奮闘した相手に対し、激しいプレスが効いた。東京大会で3度目の五輪となる吉田は問題点を事前に伝えていたという。「ボールを取る場所が良かった」。A代表の迫力に押された3日の強化試合の反省がしっかり生かされたのも、経験者の存在が大きい。
OAが6月の段階で合流し、しかもA代表活動で既に顔なじみが多いのは、最近の五輪ではなかったこと。堂安が「A代表での景色と変わらなくてやりやすかった」と言えば、吉田も「もっといいチームになる」。融合へ、力強く歩み出した。