巨人のウィーラー、古巣の楽天に強烈な恩返し


初対戦で逆転3ラン、対12球団本塁打も達成「全力の結果」

巨人のウィーラー、古巣の楽天に強烈な恩返し

4回、逆転の3点本塁打を放つ巨人のウィーラー=25日、東京ドーム(時事)

 強烈な恩返しだった。巨人のウィーラーが、古巣楽天との初対戦で逆転3ラン。これで12球団からの本塁打も達成し、「それぞれの所属球団で全力でやってきた結果。うれしいけれど、それ以上ではない」と淡々と振り返った。

 2―4と逆転された直後の四回2死一、二塁。元同僚の岸に対し、「彼の西武時代に対戦したけど四球が少なかった。積極的に打とう」と決めた。初球の甘いスライダーを逃さず左翼席へ。ベンチ前ではヘルメットを一回転させて盛り上げた。

 コロナで陽性となって4月に離脱した際は、病室で腕立て伏せや腹筋程度しかできなかった。小休止があり、規定打席には達していないが、打率は3割8分3厘をマーク。「野球のキーは精神力。頭の整理をしっかりすることが大事」と話すように、状況や相手投手、自身の状態も見定めて臨む姿勢が結果につながっている。

 チームも交流戦で白星発進。2年前の前回はこの期間に貯金を稼ぎ、首位に立った。ウィーラーは「野球を楽しんで、自分の役割を果たしたい」と自然体を強調し、交流戦でも貢献を誓っている。