余剰ワクチン、大規模接種会場運営の自衛官に
政府検討、「助ける側が助けられる側になってはいけない」
政府が東京と大阪に設置した新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターで、当日キャンセルなどにより余ったワクチンを運営に当たる自衛官に接種する方向で検討していることが分かった。複数の政府関係者が19日、明らかにした。
24日から接種が始まる東京と大阪のセンターは、1日当たり最大計1万5000回の接種が可能。ただ、対象者が体調不良などの理由で接種を受けられなくなった場合に生じる余剰分の扱いが課題になっている。防衛省幹部は、自衛隊の災害派遣などを念頭に「助ける側が助けられる側になってはいけない」として、自衛官への接種は国民の理解を得られるとの認識を示した。