阪神と2000試合目の巨人、総力戦で節目を制す
最後まで見ごたえある一戦、原監督は両OBに思いはせる
節目を迎えた伝統の一戦は、最後まで見応えがあった。2点リードの九回2死満塁で救援に向かう巨人の野上へ、打席への阪神のマルテへ、東京ドームに集まった1万4957人のファンが、さまざまな思いを乗せた拍手を送った。総力戦となった2000試合目を制した巨人の原監督は「両軍とも死力を尽くした試合だった」とうなずいた。
一回2死一、三塁では、一塁走者の丸がスタートし、挟まれている間に三塁から梶谷が生還。岡本和らは好守で盛り上げ、スモークが五回に逆転3ラン。九回は意地の継投で逃げ切った。指揮官は「全員が役割を果たしてくれた」とねぎらった。
職業野球初年度の1936年から続くライバル対決。原監督は「両軍のOBはどんな思いで見てくれたか」と話し、阪神の矢野監督は「いい試合はできている」と悔しさを抑えて振り返った。
これで巨人が1094勝。「未来永劫(えいごう)続くだろうし、現場を預かったことを幸せに感じ、あすからの英気にしたい」とは原監督。首位阪神を追うためにも、一丸で宿敵を破った意義は大きい。