東日本大震災で被災した塩屋埼灯台が復旧


2月22日から一般公開を再開、福島・いわきで

東日本大震災で被災した塩屋埼灯台が復旧

 東日本大震災で被災した福島県いわき市の塩屋埼灯台の復旧工事がほぼ完了し、28日、報道陣に公開された。福島海上保安部は2月22日から一般公開を再開する。

 海抜約50メートルの断崖から太平洋を一望できる観光地として知られ、高さ27メートルの白亜の灯台は「日本の灯台50選」の一つ。美空ひばりさんの歌「みだれ髪」の舞台にもなった。市によると、年間約10万人の観光客が訪れていたが、震災で高台の斜面が崩れ、灯台の一部も損壊。2011年11月の再点灯後も通路の工事などが続いていた。

 灯台の近くにある土産物店「山六観光」を経営する鈴木一好さん(62)は「灯台に登れるようになれば復興の起爆剤になる」と期待を膨らませていた。