映画「アメリカン・ハッスル」


天才詐欺師アーヴィンがFBIに協力

映画「アメリカン・ハッスル」

シドニー(左、エイミー・アダムス)と天才詐欺師アーヴィン(クリスチャン・ベイル)=©2013 CTMG

 1979年にアメリカで起きた「アブスキャム事件」という汚職スキャンダルが、この映画のもとになっている。汚職に手を染めた政治家たちを捕まえるために、FBIが架空の投資会社をでっち上げて彼らに贈賄を持ちかける作戦で、これを主導したのがワインバーグという詐欺師だった。

 この映画の主人公はアーヴィン・ローゼンフェルドという天才詐欺師とそのビジネスパートナーの女性シドニー。シドニーは頭脳明晰(めいせき)な美女で、野心に燃えて、田舎からニューヨークにやって来た。そこで出会ったアーヴィンは、お腹(なか)がブヨブヨで、頭頂のはげを隠すために一九に髪を分けている。妻子もいた。でもシドニーは素敵なアーヴィンと恋に落ちてしまう。

 逮捕された二人に、FBI捜査官リッチーは、自由と引き換えに捜査協力を求めた。それは、ニセのアラブの大富豪を使って政治家たちにおとり捜査を仕掛けていくというもの。ターゲットは市民に大人気のあるリーゼントヘアの市長。

 ドラマの進行とともに、シドニーに嫉妬したアーヴィンの妻ロザリンは、捜査をぶちこわすような行動に出る。

 もとになった事件はシリアスなものだったが、ここではコミカルに描かれ、しかもアーヴィンとシドニーのロマンスが副題になっている。(岳)