福島県酒造組合、東京で新酒をお披露目


「安心、安全な福島の酒」をアピール

福島県酒造組合、東京で新酒をお披露目

 福島県酒造組合は22日、東京都内で2013年度産の新酒発表会を開催した。原発事故の風評被害で売り上げ減が続く中、「安心、安全な福島の酒」をアピールした。

 同県ではコメの全袋検査を実施しているが、酒の原料米はさらに厳しい基準でJAなどが再度検査し、検出限界値以下だったものだけを使用。仕込み水や酒かすでも同様の検査をしているという。

 昨年5月の全国新酒鑑評会では、同県内の26の蔵元が金賞を受賞し、全国最多となった。県酒造組合の新城猪之吉会長は「和食が無形文化遺産に登録され、日本酒も普及していく。福島の酒は安心、安全だけでなくおいしさも追求する」と語った。

 会見には約10カ国の海外メディアも詰め掛け、海外での関心の高さもうかがわせた。夢心酒造(同県喜多方市)の東海林伸夫社長は「コメのできが良く、今年は酒の味も良い。ぜひ多くの人に味わってほしい」と話した。