千葉・佐倉市で、22年ぶりにかやのふき替え工事
伝統の技、佐倉藩武家屋敷「旧但馬家住宅」
千葉県佐倉市の旧佐倉藩武家屋敷で22年ぶりにかや屋根のふき替え工事が行われており、市教育委員会が18日、見学者に公開した。かやぶき技術を持つ職人が減り、苦労してたどりついた茨城県稲敷市の親方根本常雄さん(81)が、60年の経験を基に「こだわりのふき替え」に取り組んでいる。
工事が公開されたのは、江戸時代後期の1821~37年の建築と推定される中級武士の屋敷「旧但馬家住宅」。二十数年前まで実際に民家として使われていた。
かやぶきは、1992年の一般公開開始に先立って市教委が整備して以来で、昨年11月23日に着手。屋根の下の部分から順にふき替え、この日は最上部付近の形を整える作業などが行われた。